管理薬剤師とは
管理薬剤師は、薬局1店舗ごとに配置が義務付けられている薬局の管理責任者として、薬剤や薬剤師・従業員などの監督や、衛生上や業務上支障をきたす場合に必要な注意をする役割を持ちます。
薬局の管理において、円滑に業務を遂行するために経営者や薬局開設者に必要な意見をに申言し、不備な面については速やかに改善するよう努める、薬局においての薬のスペシャリストとして捉えられます。
管理薬剤師になるには
管理薬剤師になるには、国家試験や民間資格をさらに受験するわけではありません。
薬局開設者や経営者から任命されたときに管理薬剤師というポストに就き、一般の勤務薬剤師を含めた薬局全体の管理者として、大きな役割と責任を担います。
もとめられる資質
まず、薬局内のすべての出来事において責任を負うことが管理責任者として求められます。
薬剤師としての実務経験はもとより、人やモノを管理する力、現場判断力、問題解決能力、指導する立場であるためのリーダーシップ、提案力、また実務としては調剤業務のみならず、医療事務における保険請求等にも精通していると、なおよいでしょう。
つまり、薬局を運営するにあたり、売上に関連すること以外で、薬剤師としての倫理を踏まえ関係法規を遵守し、薬局の監督責任者として、従事する事になります。
もし打診があったら
管理薬剤師をやる機会があれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。管理薬剤師の経験は収入面だけでなく、将来きっと大きなプラスになります。
「責任のある立場に立ちたくない」という方もいらっしゃいますが、責任者としての経験を持っていることで転職にも有利に働きますし、一般勤務薬剤師の視点では見えなかった薬局全体をみることで新しいものの見方や考え方、仕事への取り組み方も変わってきます。おおげさに聞こえるかも知れませんが、日常のものの考え方もガラリと変わってきます。
もし目の前にチャンスがやってきたのであれば、できるだけ若い年齢のうちに経験しておくことをおすすめします。
